筋トレを始めようと思っても、なかなか一歩踏み出せない…そんな方は多いのではないでしょうか。でも、実は筋トレには「寿命を延ばす」という驚くべき効果があるんです!最新の研究結果を基に、その理由をわかりやすくお伝えします。
筋トレの効果は科学的に証明されている
アメリカの専門誌『American Journal of Preventive Medicine』に掲載された研究によると、筋トレを習慣にしている人は、全体の死亡率が15%も低下することが分かっています。さらに、心臓病による死亡リスクは19%減少、がんによる死亡リスクも14%減少するという結果が得られました。
筋トレが基礎代謝の向上や血糖値の改善、骨密度の増加、体力・筋力の向上による転倒リスクの低下、体内の炎症反応の抑制など、全体的な健康度を上げる効果があるためと言われています。
これだけでも「やらないと損!」と思える数字ですよね。
筋トレに必要なのは週たったの60分
特に注目すべきは、最大限の効果を得るのに必要な時間が、週たったの60分だということ。
具体的には、筋トレを全く行わない人と比較して、週に30~60分の筋トレを行う人は、総死亡率が約17%低下し、心血管疾患やがんのリスクも同様に低下することが確認されています。
ジムに通うのが大変なら、自宅でできる簡単なトレーニングからでも十分効果があります。たとえば、腕立て伏せやスクワット、ダンベルを使ったトレーニングなど、自分のペースで無理なく始められるものからスタートしてみましょう。
筋トレがもたらすもう一つのメリット
筋力トレーニング(筋トレ)は、身体の健康だけでなく、メンタルヘルスや認知機能にも多くのメリットをもたらします。具体的な研究結果によれば、65〜75歳の女性を対象に12ヶ月間、週1〜2回のレジスタンストレーニングを実施したところ、脳の認知機能が向上したことが確認されています。
また、筋トレは脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌を促進し、これが神経細胞の成長やシナプスの機能向上に寄与するため、記憶力や学習能力の向上が期待できます。
さらに、筋トレはエンドルフィンやドーパミンなどの脳内ホルモンの分泌を促し、ストレス軽減や気分の向上にも効果的です。
これらの科学的根拠に基づき、筋トレを習慣化することで、心身の健康を総合的に向上させることが可能です。
これらの研究結果から、筋トレは身体だけでなく、脳やメンタルヘルスにも多くのメリットをもたらすことがわかります。
まずは一歩を踏み出そう!
筋トレと聞くと、ジムで重いバーベルを上げたり、ハードなメニューをこなさなければいけないというイメージを持つかもしれません。でも、そんなことはありません。最初はほんの数分でもいいんです。たとえば、朝起きたときや夜寝る前に、簡単なストレッチの延長で腕立て伏せを数回やってみる。それだけでOKです。
大事なのは、「やってみる」という一歩を踏み出すこと。そして、その小さな一歩が、未来の健康を大きく変えてくれるかもしれません。
執筆者の感想
筋トレってすごい!まだ取り組んでいない読者の方は今日から習慣化しましょう!…と言いたいところですが、恥ずかしながら私は筋トレを習慣化するまでに6年かかっています。(長すぎる。。。)
トレーニングって、やってみると終えた後の達成感や体ができていく楽しさがあるものの、始める前は「ジムに行きたくないな〜」「疲れるから嫌だな〜」と思ってしまいますよね。
偉そうなことは言えないのですが、筋トレは正しいやり方を学び、「楽しい!」と思えることが大事だと私は思います。
YouTubeなどで楽しそうなトレーニングを探して、疲れない程度に始めてみるのもおすすめです!⭐️
参考文献
- Shailendra Prasad et al., “Resistance Training and Mortality Risk: A Systematic Review and Meta-Analysis,” American Journal of Preventive Medicine, Volume 63, Issue 2, 2022.
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